ドイツ、ヨーロッパでよくある保険事例
日本にいた頃は風邪なんて引いたことがなかった、ストレスフリーの生活でいつもハッピー気分、虫歯も全くないよ、という医者要らずの生活を送っていた皆さん。そんな皆さんのために今回はこの記事を書きました。勝手の違う外国では、思ってもいなかったハプニングやトラブルが起こりがちです。もちろん何も起こらないに越したことはないですが、一定期間外国に滞在するとなると大抵の人が一度はお医者さんのお世話になるものです。
そんな時のために海外旅行保険への加入は欠かせません。では実際に現地ではどんなトラブルが頻繁に起こるのでしょう。ドイツやヨーロッパ各国でのワーホリ保険、留学保険、研究留学保険としておすすめのステップイン旅行保険のスタッフが、お客様から実際によくいただく保険金請求の事例を参考にご紹介します。
歯科治療、婦人科系の病気
1 虫歯など歯のトラブル―外国では歯科治療が高額になると聞いて、渡航前に日本で歯の治療は完璧にしてきた方も多くいらっしゃると思います。それでもやはり現地でも、歯のトラブルで病院に通う方は少なくありません。虫歯はもちろんのこと、よくあるのが詰め物が取れてしまったというケース。大抵は痛みを伴うのでそのまま帰国するまで放っておくわけにもいかず、歯科を受診することになります。
治療費は歯の状態にもよりますが、比較的簡単な治療でも100ユーロ近くかかることが通常です。診てもらったら、他にも虫歯が見つかったということもよくあるので、あっという間に治療費が高額になってしまいます。それから侮れないのが「親不知」です。これまでずっと“大人しく”してくれていたと思っていたら、現地に来て急に痛み出してしまった場合。これを我慢するのは辛いですね。こういう予期せぬ事態は案外、外国滞在中に起こったりするものです。
→歯科治療の補償範囲は、保険プランによって異なります。ステップイン旅行保険では、虫歯、詰め物やリテーナーの修理を含む緊急時治療のほか、インレー、クラウン、ブリッジ、矯正治療やインプラント治療のカバーまで、希望する補償内容によって保険プランをお選びいただけます。
→ビザ申請時には、歯科治療の補償が含まれた旅行保険への加入が求められることが大半です。ドイツのワーキングホリデービザ申請には必須です。
2 風邪や体調不良―南欧諸国は少し違いますが、ヨーロッパは全般的に、日本に比べて朝晩の寒暖差が大きく、冬の時季が長くて暗く、曇りがちなお天気も多いところです。なので特に冬の季節は、風邪をひいたりインフルエンザにかかってしまう人が増えます。こんな時は、早めに最寄りの一般内科を受診することをおすすめします。しかし、これはあくまで私の印象ですが、例えばドイツ人はちょっとした鼻風邪程度で病院に行く人はあまりいません。薬局やドラッグストアで市販薬を買って様子を見る人も結構いるように見受けられます。
3 小児科系―家族で現地に滞在する場合、お子さんが小児科を受診するケースはよくあります。子どもは、元気にしていたと思ったら夜に突発的に熱を出したり、扁桃腺が腫れてしまったり、いろいろトラブルが尽きません。子どもと病院は切っても切れない縁ですね。日本でもそうだと思いますが、ドイツではまず、ホームドクター(Hausarzt)を受診するのが一般的です。1年ぐらいの長期に渡って外国に滞在する場合、信頼のおけるかかり付けの小児科医を近所に見つけておくと、いざというときに安心です。
4 皮膚のトラブル-ヨーロッパと日本では「水」が違います。例えばこちらでシャンプーをすると、髪のバサバサ感に慣れないうちは驚く人もいるかと思います。乾燥した気候も影響するのかもしれませんが、現地に来てから急に皮膚のトラブルに悩まされる人は案外多くいらっしゃいます。この場合も、処方箋が必要になることが多く、内科もしくは皮膚科を受診することになります。
5 精神的不安-新しい生活環境、ましてやそれが外国となると、精神的に不安定な状況に陥ることがあります。ヨーロッパの冬はお天気が悪い日が多く、ずっと曇り空ばかり見て過ごす日も増えますので、何となく気分が上がらないこともあります。冬の天気の悪さには慣れているはずの現地の人でも憂鬱な気分になる人が増えるので、慣れていない私たち外国人にとっては、(特に最初の)ヨーロッパの冬は辛いものです。精神的に不安定な状態が続く場合は、早めに受診することをおすすめします。
6 婦人科系の不調-ストレスなどの影響で生理不順に陥るなど、婦人科を受診する人も少なくありません。もし現地で妊娠をした場合は、定期的に妊婦検診等で婦人科を受診することもあります。
→妊娠・出産時の補償は、保険開始日以降に妊娠なさった場合にのみ保険が適用されます。ステップイン旅行保険にはこの補償も含まれており、ドイツのワーキングホリデービザ申請には必須です。
★救急車による搬送費用について
自分で病院に行けない状況で救急車を呼んだ場合、その搬送費用は保険の適用内です。一般的に、救急車の搬送費用は高額になるケースがよくあります。
よくあるケガの事例
1 サッカー留学でドイツやヨーロッパ諸国にいらっしゃる方は多いですが、サッカーの練習中にケガをして、お医者さんのお世話になる方は残念ながらとても多くいらっしゃいます。この場合、まずは一般内科を受診し、ケガの状態によってはレントゲンやMRIを撮ったり、その後さらにリハビリ治療や各種理学療法が必要になったり、手術をすることになったりと、治療が長くなるケースが大半です。
2 ドイツを始めヨーロッパは、バレエ留学をする方にも人気の高い国です。ただバレエもケガをしやすいスポーツの一つです。この場合も、サッカーのケガと同様に治療が比較的長引くケースが多いのが現状です。
→サッカーやバレエ以外でもスポーツ留学で渡航する方は特に、ケガの治療でどこまでカバーされるのか(手術、リハビリ治療、理学療法、松葉杖などの補助具など)、保険選びの際にはしっかり確認なさることをおすすめします。
保険の適用外となるもの
ステップイン旅行保険が提供する疾病保険には、現地滞在時に必要となる補償が全般的に含まれています。ただ、中には保険が適用されない治療や状況がありますので、保険適用の有無についてお問合せを多くいただくケースをいくつか紹介します。
・予防接種の費用―ドイツでは生後~就学時ぐらいまでの間に定期的に予防接種や健康診断(U-Untersuchung)が行われますが、これらの費用には保険が適用されません。小さなお子様がいる場合にお問合せを多くいただきますので、ご家族で現地に滞在する方は予めご留意ください。大人の方の場合も予防接種費用は保険でカバーされません。ただ、がん検診費用につきましては、ステップイン保険の「ファーストクラス」プランならば補償が行われます。
・処方箋以外の薬―保険が適用されるのは、医師によって処方された薬や包帯などです。例えば、処方箋なしに自分で薬局やドラッグストアで購入した薬などは保険が適用されませんのでご留意ください。
・既往症に関する治療費―保険開始以前からすでに生じていた症状や既往症については保険が適用されません。保険契約を延長した場合、延長前の契約期間中に行われていた治療については延長後は既往症の扱いとなり、保険が適用されない可能性がありますのでご留意ください。
※現地で病院を受診する際の流れや留意事項、その後の保険金の請求方法につきましては、別の記事でご案内していますのでそちらをご確認ください。
保険プラン(保険料/月)
- 基本プランに含まれています。
オプションプランのうち保険料が別途明記されている保険は、ご希望に応じて補足加入が可能です。各保険の補償内容の詳細は日本語の保険約款でご確認いただけます。
長期滞在時のおすすめ「ファーストクラス」「ファーストクラスゴールド」
ステップインが提供する保険は、ドイツ旅行保険大手HanseMerkur社の保険です。
現地滞在期間または保険契約期間が13カ月以上の場合は、新規・延長契約ともに疾病保険の保険者が同社子会社のADVIGON社に移ります。保険プランや補償内容等は同じですのでどうぞご安心ください。